在宅勤務で問題になる「仕事と家庭の境界線」
在宅勤務は、自由で便利な働き方に見えます。
しかし実際には、仕事の会議がリビングに入り込み、夕食中にも仕事の通知が鳴り、家にいるのに気持ちは仕事から離れられないことがあります。
今回、研究チームが注目したのは、カップルそれぞれが持つ「仕事と家庭をどれくらい分けたいか」という好みです。
たとえば、ある人は家では仕事の話をしたくないと考えます。
一方で別の人は、食事中に仕事の話をしても平気だと感じるかもしれません。
在宅勤務では、この違いが見えやすくなります。
調査は、ドイツの共働きカップルを対象にした2つの縦断研究として行われました。
研究1では、2020年のコロナ禍にミュンヘン在住の同居・異性愛・共働きカップル170組を約8週間追跡し、在宅勤務の多さや境界線の好みが、仕事が家庭生活を邪魔するストレスとどう関係するかを調べました。
研究2では、ドイツ全国の家族パネル調査を用い、同じく同居・異性愛・共働きカップル1561組を1年間追跡しました。
こちらでは主に、仕事が家庭生活に入り込むストレスが、孤独感や関係解消の検討とどう結びつくかが検証されています。
こうした研究の結果、在宅勤務が多い状況で、2人とも仕事と家庭を強く分けたいと考えるカップルほど、仕事が家庭生活を邪魔するストレスが高まりやすいことが示されました。
より詳細な結果は次項で見ていきます。






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