
この記事の要点
- メタプラネットが米ナスダック上場企業を子会社化、株主総会が承認
- 東証に加えナスダックの上場基盤で米国の資金調達手段を確保
米ナスダック企業スーパーリーグを子会社化
米ナスダック上場のスーパーリーグ・エンタープライズ(SLE)は2026年10月19日、年次株主総会(10月16日開催)で、メタプラネットによる2,100 BTCの出資を含む戦略的投資に関する全議案が承認されたと発表しました。
取引が完了すれば、メタプラネットは米国子会社を通じて2,100 BTCと250万ドル(約3億9,600万円)を拠出し、スーパーリーグの発行済み普通株式の約95.7%を取得して連結子会社とする見通しです。
スーパーリーグは子会社化に伴い、社名を「Superplanet, Inc.(スーパープラネット)」に変更し、ナスダックでのティッカーも「SUPA」に改める予定となっています。
メタプラネットは、東京証券取引所とナスダックの両市場に上場基盤を持つことで、米国での資金調達手段を確保し、グループ全体の1株当たりビットコイン(BTC)保有量を増やすことを目指すと説明しています。
メタプラネットの壮大なBTC投資戦略
米ナスダック上場企業の株95.7%取得へ
2,100 BTC出資で普通株式とワラント取得
2026年8月18日に締結された出資契約では、メタプラネットの米国子会社Metaplanet Holdingsが出資の対価として、スーパーリーグが新たに発行する普通株式や優先株式などを取得する条件が定められました。
この引受株数は2026年8月14日のCoinbase取引所におけるBTC終値を基準に算定されており、クロージングまでのBTC価格変動にかかわらず株数はあらかじめ固定される仕組みとされています。
出資対象となる2,100BTCの評価額は基準日の8月14日時点で約1億3,210万ドル(約209億円)でしたが、株主総会が開かれた10月16日には約1億7,000万ドル(約269億円)まで上昇したと同発表で報告されています。
普通株式に加えて、メタプラネットは議決権や一定のガバナンス権限を持つ転換可能な永久優先株式と、将来的に普通株式を追加取得できるワラントも受け取る予定で、ワラントの行使価額は段階的に引き上がる条件が設定されました。
完全希薄化後の持分は97.3%に
ワラントの行使や優先株式の転換を含めた保有比率について、スーパーリーグはSEC(米証券取引委員会)への提出資料で、Evo向けワラントの行使も仮定した完全希薄化ベースのメタプラネットの普通株式保有比率を約97.3%と示しています。
メタプラネットは取引完了後、スーパープラネットに追加出資するための劣後流動性支援優先株式の引受権も取得する予定で、その上限額は2億1,000万ドル(約333億円)に設定されました。
この引受権の行使はメタプラネットの裁量に委ねられており、スーパープラネットの資本需要に応じた追加出資を可能にするものとされています。
メタプラネットが取得する普通株式には、ワラント行使や優先株式転換によって得る株式も含め、一部例外を除く長期の譲渡制限が同契約で設けられました。
| 普通株式 | 4,485万9,400株(1株3.00ドル) |
| 転換可能な永久優先株式 | 100株(議決権・ガバナンス権限付き) |
| ワラント | 最大3億8,100万株(10年間・4トランシェ) |
| 劣後流動性支援優先株式 | 追加引受権(最大210万株・総額2億1,000万ドル・24か月間) |
| ロックアップ | 取得する普通株式などに原則5年間 |
ゲロヴィッチ氏も取締役に、BTC戦略を主導
メタプラネットは、スーパープラネットが発行する永久優先株式を米国市場での主要な資金調達手段に据え、普通株式の希薄化や満期に伴う元本返済の負担を抑えながらBTC保有量を増やす方針を同発表で示しています。
スーパープラネットは、メタプラネットが2026年8月18日時点で保有していた43,000 BTCの約4.9%に相当する2,100BTCを現物で受け取り、市場でBTCを買い付けることなくトレジャリー事業を開始する計画です。
事業開始に合わせて取締役会も再編され、SEC提出資料によると、取引完了後は9名のうち5名をメタプラネットが指名し、3名をスーパーリーグ側が推薦するほか、現CEOのマット・エデルマン氏が加わる構成となります。
メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOも取締役に就任する予定で、エデルマン氏はスーパープラネットのCEOとして続投し、既存のデジタルメディア・広告事業も独立した事業セグメントとして維持される方針です。
初の転換社債520億円発行
香港にも運用拠点、米国取引は年内完了へ
メタプラネットは米国市場での事業拡大と並行して、アジア地域でも拠点整備を進めています。
2026年9月11日にはBTC関連資産の運用・管理を担う香港の完全子会社「Metaplanet Asset Management Asia Limited」の設立を決議しました。
香港子会社は米国のMetaplanet Asset Managementと連携してアジア時間帯の取引執行やリスク管理を担う一方、スーパープラネットはナスダック上場企業としてBTCの保有と資金調達を担う計画で、メタプラネットは地域ごとに異なる役割を持つ事業体制の構築を進めています。
その米国戦略を担うスーパープラネットの子会社化は、10月16日の株主総会で承認されたものの、Nasdaq Capital Marketへの必要な届出を含む所定のクロージング条件が残されており、2026年第4四半期中の取引完了を見込んでいます。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.55 円)
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Source:Super League発表
サムネイル:AIによる生成画像

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