2055匹の毒グモと一緒に”5年以上”生活した家族

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カンザスで起きた“毒グモ屋敷”事件。ドクイトグモとは?

舞台となったのは、アメリカ中部カンザス州の郊外にある19世紀建造の石造り一軒家です。

1996年、この家に4人家族(両親と当時13歳・8歳の子ども)が引っ越してきました。

それ以前も長く人が住み続けていた歴史ある住宅です。

家族は入居直後から家の中でクモを見かけていましたが、それほど気にしていませんでした。

しかし、その正体が「ドクイトグモ」だと分かったのは、実に引っ越しから5年以上経った2001年夏のことでした。

ドクイトグモ(Loxosceles reclusa)は、アメリカ中南部を中心に分布する小型のグモです。

背中にはバイオリンのような模様があり、夜行性で非常に臆病な性格です。

昼間は家具や壁の隙間など、見つかりにくい場所にじっと潜み、夜になると昆虫などの餌を探して静かに活動します。

咬まれると、ごくまれに皮膚が壊死するなどの重症例も報告されていますが、実際にはドクイトグモが人を攻撃することはほとんどなく、押しつぶされるなど命の危険を感じた時にだけ咬む性質です。

この家で大量のドクイトグモが見つかったことを受けて、家族と研究者たちは「いったいどれだけの数が家の中にいるのか?」という前代未聞の調査を始めました。

捕獲は夜ごとに行われ、粘着トラップや手作業で家中をくまなく探し、1匹ずつ記録していきました。

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