黄色と黒のファイアサラマンダー、紫外線で「青緑に光る」と判明

16 時間前 1

この研究の概要

発表

学術誌『Royal Society Open Science』(2026年5月)

研究チーム

バルセロナ自然科学博物館、進化生物学研究所(スペイン)、マックス・プランク化学生態学研究所(ドイツ)など

調べた生き物

ファイアサラマンダー(スペイン・カタルーニャ地方とドイツの個体)

調べ方

紫外線のライト(波長365ナノメートル)を当てて観察。皮ふの組織を顕微鏡で調べ、光り方の違いも測定

分かったこと

おなか側と体の横、皮ふから出る分泌物が青緑に光る。光のもとは皮ふの表面と毒を出す腺にあり、血液の成分にも見つかった。分泌物の光は24時間以上残った

まだ分かっていないこと

光る物質の正体と、光が何の役に立っているか

毒を知らせる「黄色と黒」の有名なサンショウウオ

頭の接写。目の後ろのふくらみ(耳腺)から、サマンダリン類という毒を出します。頭の接写。目の後ろのふくらみ(耳腺)から、サマンダリン類という毒を出します。Credit: Didier Descouens / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

ファイアサラマンダーは、ヨーロッパの湿った森や小川、山地に広くすんでいます。

黄色と黒の目立つ模様は、「自分は毒をもつ危険な獲物だ」と敵に目で知らせ、襲う気をなくさせる警告のサインです。

実際に、身を守るために皮ふから出す分泌物(体からしみ出る液)には、「サマンダリン類」と呼ばれる毒性の強い物質が含まれています。

科学者たちがこの警告の色と毒を結びつけたのは、100年以上も前のことです。

皮ふの分泌物も、何十年にもわたって化学的に調べられてきました。

一方、生き物の世界には「生物蛍光」と呼ばれる現象があります。

これは、体の物質がある波長(光の種類)の光を吸いこみ、別の波長の光として放つ現象です。

ホタルのように化学反応で自分から光を作るわけではなく、外から光が当たったときにだけ起こります。

この現象は、かつてはサソリなど少数の例をのぞき、主に海の生き物に見られるものと考えられていましたが、ここ数年で爬虫類や鳥、両生類といった陸の動物でも次々に報告されています。

研究チームは、よく調べられてきたファイアサラマンダーに、人の目には見えない紫外線を当てて観察しました。

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