空き家(空き部屋)が、特殊詐欺の被害金や密輸された不正薬物の送付先に利用されているとして、警察庁が10月16日、Xで注意喚起を行いました。
警察庁は財務省・税関、都道府県警察と連携して、空き家対策への協力を呼びかけています。
空き家を「受け取り場所」に利用
警察庁によると、特殊詐欺の被害金を送付させる手口のひとつに、送付先として空き家(空き部屋)を使うものがあります。密輸された不正薬物の送付先にも、同様に空き家が利用されているといいます。
さらに、空き家に限らず、賃貸住宅などが特殊詐欺やSNS型投資、ロマンス詐欺における犯人グループの活動拠点として悪用されているケースもあるそうです。
警察庁が例として挙げているのは、空き家(空き部屋)のはずなのに頻繁に荷物が届けられている、受取人が部屋の前やマンションのエントランスなどで待っている、といった状況です。
ほかにも、見慣れない表札(社名など)が貼られているなど違和感のある表示がある場合や、空き家の様子をうかがう不審者がいる場合、何者かに侵入された形跡がある場合も注意が必要だとしています。
警察庁は、活動拠点の摘発につながった情報提供の例も紹介しています。
たとえば、いつもカーテンが閉められている部屋の隙間から大量の電話機が設置されているのが見えたケースや、賃貸契約者以外の不特定多数の人が出入りしているケースです。
近隣住民の「何かおかしい」という気づきが、犯罪の摘発に役立っています。
犯人グループが使う具体的な手口
警察庁が紹介している、空き家を悪用する手口の具体例を3つ紹介します。
1つ目は、架空の表札を使う手口です。空き家(空き部屋)の郵便受け(集合ポスト)に架空の表札を貼り、投函された不在連絡票を抜き取って、宅配業者や郵便局から現金や不正薬物入りの荷物を受け取ります。
2つ目は、合鍵を使う手口です。電気・ガスのメーターボックスに保管された内見用の合鍵を使って侵入し、住人になりすまして荷物を受け取ります。
3つ目は、暗証番号の使い回しを狙う手口です。複数の空き部屋で同じ暗証番号が使われていたため、犯罪組織がその番号を把握して入室し、入居者を装って荷物を受け取ります。
不動産業者、宅配事業者にも協力を要請
警察庁は、不動産業者に対して、合鍵や集合ポストの管理、暗証番号の定期的な更新を徹底するよう求めています。
宅配事業者にも注意を呼びかけています。ポストにガムテープが貼ってあり居住していないと思われる部屋で荷物の受け取りがある場合や、同じ住所なのに短期間で受取人の氏名が頻繁に変わる場合、配達先が短期間に度々変更される場合などは、不審な配送のサインとなり得るといいます。
警察庁は、宅配事業者からの通報が、犯罪の未然防止や犯人の逮捕につながっているとしています。
空き家で不審な点…気づいたらどうする?
空き家(空き部屋)について不審な点に気づいた場合は、警察または税関に連絡しましょう。
警察への相談は、警察相談専用電話「#9110」か最寄りの警察署で受け付けています。税関の密輸ダイヤルは0120-461-961(シロイ クロイ)です。

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