子どものキャンディー横取り、鼻のかみ方、尿が跳ねない小便器… 今年もイグ・ノーベル賞発表

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(CNN) 世界各地の科学者は典型的とは言い難い環境で、さまざまな風変わりな研究プロジェクトに取り組んでいる。例えば、毒蛇の体のさまざまな部位をそっと踏んでみて、どんな場合に人間に噛(か)みつくか――。

これは3日のイグ・ノーベル賞授賞式で表彰された10件の研究の一つに過ぎない。主催者の声明によると、賞の目的は「まず人々を笑わせ、次に考えさせる」科学的成果にスポットライトを当てることにある。

36回目となる授賞式は3日、スイスのチューリヒで行われた。今年のテーマは菌類だった。

イグ・ノーベル賞はノーベル賞のパロディーとして考案されたもので、米国のユーモア科学雑誌「ありそうもない研究紀要」が主催している。

参加者は今や恒例となっている紙飛行機投げに加え、菌類をテーマにした新作オペラのパフォーマンスも楽しんだ。演じたのは、キノコの仮装をしたノーベル賞受賞者たちだ。

他のプロジェクトでは、「上流階級の人は子どものキャンディーを横取りするなど、非倫理的な行動に及ぶ可能性が高いという証拠」を発見した研究が経済学賞を受賞。これ以外にも、「ゴキブリのミルクには牛乳の3倍のエネルギーが含まれている」との発見が化学賞を受賞した。

医学部門では「鼻のかみ方――鼻かみの空気力学的考察」と題された研究が選ばれた。

生体力学賞はキスの進化史に関する研究が受賞した。研究の共著者を務めた英オックスフォード大学の進化生物学者、マチルダ・ブリンドル氏はCNNの取材に、「科学はここしばらく逆風にさらされている。営利産業やテクノロジーとの結びつきがそれほど明確でない分野は、ますます重要でないと見なされるようになっている」と語った。

物理学賞は尿が跳ねない小便器の設計に関する研究に贈られ、技術賞は蚊の口先を3Dプリンティング用のノズルとして活用した「ネクロプリンティング」に関する研究が受賞した。

ネクロプリンティングに関する研究の共著者を務めたカナダ・マギル大学機械工学科のチャンホン・カオ准教授(機械工学)は、イグ・ノーベル賞は「物事を探求する思考を促す一助になる」との見方を示す。

「蚊を使って3Dプリンティングのノズルを作ろうと最初から計画している人なんていない。一見無関係に見えるものにじっくりと目を向け、それがどこへつながるかをオープンな発想で追いかけ続けたおかげで、開発にたどり着くことができた」(カオ氏)

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