ワークマンの「着る冷蔵庫」は、酷暑でも冷え冷えです。高機能&低価格の“マス化戦略“で高成長を狙う

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ワークマンが発売している「ペルチェ素子(半導体)」を用いた冷感ウエア(通称「着る冷蔵庫」)の販売が好調だ。

VRやウェアラブルデバイス開発に強みを持つShiftall社が開発した冷却・温熱デバイスを搭載し、ワークマンが培ってきた遮熱、ファンウエア技術と組み合わせた先進的な製品である。

2023年のテスト販売、2024年の本格展開を経て改良を重ねてきた同シリーズは、過酷な建設現場などの作業者向けにとどまらず、一般の通学やレジャー層へと確実に購入層を広げている。

気温45℃の酷暑を想定。進化した2026年モデル

対象製品である「WindCore ICE×HEATER ペルチェベスト」シリーズは、電源ONから最速約1秒でプレート表面温度が急冷却されるのが特徴だ。

外気を取り込む従来のファン付き作業服には、近年の35度を超える猛暑日において「熱風を取り込んでしまう」課題があった。これに対し、「ペルチェ式ウエア」は、外気温に左右されず身体をダイレクトに冷やすことができる。

最新モデル「プロ3」では、気温45℃の酷暑を想定した大幅な機能強化が図られた。冷却効率をさらに向上させ、ペルチェデバイスの搭載数は史上最多の5カ所(上位モデルのスペシャルエディションは7カ所)へと増設された。

さらに、ユーザーの体型に合わせて冷却位置を調整できる「ダイヤルムービングアジャスター」や、首元をピンポイントで冷やせる「可動式背面デバイス」といった新機能を随所に搭載。大容量パワーを維持しながらも、バッテリーのコンパクト化を両立させている。

同社が開発を強化した背景には、国内の平均気温上昇に伴う熱中症対策市場の急拡大がある。もともとはプロの作業現場向けだが、ファン付きウエアに比べ動作音が小さく、周囲を気にせず着用できる点が一般層へ浸透。1万円台という手頃な価格設定もあり、通勤、通学やレジャーシーンでも活用されている。

2026年3月期は増収増益。「マス化製品政策」を今後も推進

同社が発表した2026年3月期通期決算では、営業総収入1608億5200万円(前期比17.5%増)、チェーン全店売上高は2092億3400万円(同14.3%増)と堅調に推移。原材料高や円安を吸収し、営業利益296億7600万円(同21.7%増)、当期純利益206億1800万円(同22.1%増)と計画を上回る増収増益で着地した。

2027年3月期について同社は、円安や資源高を警戒しつつも、主力製品を大量生産して製造コストを抑え、低価格で販売する「マス化製品政策」をさらに推進。前年の約2.5倍となる25万点の販売計画を掲げ、独自の高機能・低価格戦略を進化させ、市場の優位性構築を狙うとしている。

市場の再評価で株価は底堅く推移

Trading View提供「ワークマン」(7564)株価チャート(6カ月)
Trading View提供「ワークマン」(7564)株価チャート(6カ月)

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株式市場では、アウトドアブームの一巡に伴う一時期の停滞感から、今回の業績および次期の成長見通しを背景に、改めて買い戻しの動きが見られる。酷暑に対応した機能性製品の動向や、原材料高のなかでも利益を確保する収益構造が評価され、株価は底堅く推移している。

※本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

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