マルグリットの名画「ピレネーの城」、子どもが松ぼっくりで傷つける

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(CNN) ベルギーの画家ルネ・マグリットの絵画が、松ぼっくりを手にしていた5歳の男の子によって傷つけられる出来事があった。

破損したのは、エルサレムのイスラエル博物館に所蔵されている「ピレネーの城」。最近の出来事で子どもによって「軽微な損傷」(イスラエル博物館)を受けたことから、現在、博物館の保存担当者が修復を行っているという。

1959年のこの絵は、荒れた海の上空に浮かぶ巨大な岩の上の城を描いたもので、イスラエル博物館によると、コレクションの中でも「愛される目玉作品」だという。マルグリットの親友でパトロンでもあったハリー・トルツィナーの依頼で制作され、85年、博物館の開館20周年を記念して寄贈された。

博物館の広報担当者は12日、CNNの取材に対し「松ぼっくりを手にしていた5歳の子どもによって、意図しない軽微な損傷を受けた」と説明した。

広報担当者はCNNにメールで寄せた声明で、「この作品は当館で最も多くの来場者が目当てに訪れる作品の一つであり、5歳の男の子と祖母が数週間前、現代美術ギャラリーで探し当てた。結果として、軽微な損傷が生じた」としている。

破損は「不注意」によるもので、「世界各地で時々起きる不運な出来事」だとも指摘した。

実際、美術館を訪れた子どもによって、世界的に有名なアーティストの作品が損傷させられるのは今回が初めてではない。オランダ・ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館では昨年、数百万ドル相当とみられているマーク・ロスコの絵画が撤去を余儀なくされる出来事があった。「グレー、オレンジ・オン・マルーン No.8」と題されたこの絵は、訪れた子どもが引っかいたことで損傷。その後、完全に修復され、現在はイタリア・フィレンツェで開催中の大規模ロスコ展で展示されている。

マルグリットは20世紀のシュルレアリスム運動を代表する芸術家の一人で、競売で多額の値がつくことがある。2024年には米ニューヨークのクリスティーズで、1954年の絵「光の帝国」が1億2100万ドル(現在のレートで約193億8940万円)という記録的な額で落札された。

エルサレム美術館の来館者は「ピレネーの城」を目当てに訪れる人が多く、22年にはこの作品にまつわる物語や来歴の紹介に特化した展覧会も開催された。

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