(CNN) 毎年恒例のサイエンス写真コンテスト「スモール・ワールド・イン・モーション」で1位に選ばれた作品について、主催者のニコンが授賞を撤回した。同作品の生成AIをめぐって規定違反と判断した。
今年のコンテストでは9月に、現在シンガポール国立大学の研究フェローを務める徐寧さんの短編動画が最優秀作品に選ばれた。しかし同作品のAI使用に関して専門家から批判が噴出していた。
ニコンは指摘を受けて調査に乗り出し、「この動画と関連資料について徹底検証を行い、審査員とも協議した結果、授賞した動画は生成AIに関する規定を守っていなかったと判断した」と9日に発表した。
ただし「今回の決定は、本コンテストの規定に沿った応募動画の適格性のみの判断に基づく。応募者の専門家としての評判や、科学的な貢献あるいは意図に関する判断と解釈すべきではない」と強調している。
ニコンは次回以降のコンテストについて、規定や審査手順を見直す方針。
新たな最優秀作品には、小さな線虫と単細胞の微生物ディレプタス属をとらえたベトナムの研究者グエン・ナム・ニャットさんの動画が選ばれた。
授賞を撤回された徐さんの作品は、原発性線毛運動不全症という先天性の難病をもつ子どもの体内で、気道繊毛が異常な動きをする様子をとらえたとされる動画だった。
しかしニコンがこの動画をリンクトインに掲載すると、専門家から批判が噴出。フロリダ大学のエドワード・フェルプス准教授は「重大な問題がたくさんある」としてニコンに説明を求めていた。
徐さんはリンクトインに寄せられたコメントに対し、AIの使用は認めたものの、「実験動画や繊毛、あるいはその動きの生成にAIは使用しなかった」と反論していた。

11 時間前
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