サンリオキャラ、一斉に平和のメッセージ。広島・長崎原爆投下日に投稿のキャラも。創業者は毎年、空襲体験つづり「戦争は絶対にいけない」

2 ヶ月前 16

「終戦の日」の8月15日、サンリオのキャラクターたちが公式Xアカウントで平和をめぐるメッセージを発信した。

広島・長崎の「原爆の日」に折り鶴や鳩のイラストと共に、「わすれないで」「あたりまえの日々があたりまえにつづく そんな毎日でありますように」と発信したキャラクターもいた。

サンリオ創業者で名誉会長の辻信太郎さん(98)は、自身が10代で経験した第二次世界大戦をきっかけに、平和な世界を作りたいと起業。サンリオの企業理念は「みんななかよく」だ。

辻さんは毎年、サンリオの月刊機関誌の8月号で自身の戦争体験を綴り、平和を願うメッセージを発信している。

「世界はまるくて つながっている」「世界中がみんななかよく」

8月15日に平和のメッセージを投稿したサンリオキャラの中でも、特に積極的に平和について発信したのが、しゃけ(鮭)の切り身をモチーフにしたKIRIMIちゃん.だ。

KIRIMIちゃん.は15日、「世界はまるくて つながっているんだね わたしたちといっしょに みんな なかよく 過ごしていこう きりみ」と投稿。

広島に原子爆弾が投下された8月6日には、KIRIMIちゃん.とペットのたくわんわんが、平和の象徴である白いハトに乗ったイラストと共に「わすれないで わすれないで ただいま おかえり いただきます ごちそうさま あたりまえの日々が あたりまえにつづく そんな毎日でありますように」と発信。

長崎への原爆投下日である8月9日には、KIRIMIちゃん.とたくわんわんが折り鶴を手にしたイラストを添え、以下のように呼びかけた。

「あなたとの毎日は 幸せで、ほがらか。 あなたとの毎日は ゆたかで、時に寂しい。 明日も あさっても ずっと これからも、ずっと つづくように 大切にしていこうね」

他のサンリオキャラも揃って、8月15日にメッセージを発信。

ポムポムプリンは「みんなと笑顔で過ごせるのって、とっても大切なことなんだ♪」、シナモンは「世界中がみんななかよく、笑いあってすごせますように。」と投稿。

平和への願いを込めたサンリオの企業理念「みんななかよく」にならい、マイメロディは「みんなと ずっと なかよく つながっていられると いいな♡」、ぱぴだんぶいは「みんな『ず〜っとなかよく♡』」と呼びかけた。

創業者は毎年8月、戦争体験つづり、強い平和と反戦の思い発信

サンリオ創業者で名誉会長の辻信太郎さん(右):2009年10月撮影
サンリオ創業者で名誉会長の辻信太郎さん(右):2009年10月撮影

YOSHIKAZU TSUNO via Getty Images

創業者で名誉会長の辻さんは第二次世界大戦中の1945年7月、山梨県甲府市でアメリカ軍による空襲を経験。あちこちで炎が燃え上がる中、妹を背負って命からがら逃げた。

辻さんは毎年、サンリオの月刊機関誌「いちご新聞」の8月号で、「いちごの王さま」として戦中の経験や平和・反戦への思いを長文でつづっている。

空襲の経験について「逃げる途中、焼夷弾が直撃して焼け死んだ人や、赤ちゃんを守ろうと貯水槽に覆いかぶさって背中が焼けただれて死んでいる女の人を見ました。地獄としか思えない恐ろしい光景でした」とし、「戦争は絶対にいけない」と呼びかけている。

甲府空襲では、市街地の約74%が焼き尽くされ、1127人が死亡、1239人が負傷した。

戦中の悲惨な経験をきっかけに辻さんは「あんな悲惨でつらいことはもう二度と繰り返してはいけない。みんなが仲良くなるにはどうしたらいいだろう?」「どうしたら戦争のない平和な世界が作れるだろうか?」と考え、1960年にサンリオ(前身:山梨シルクセンター)を創業。

世界の皆がかわいいと思うキャラクターやグッズをつくり、お礼の気持ちを伝えるギフトを贈ったり、「みんななかよし」のきっかけをつくったりすることを目指したという。

戦争体験を発信し続ける理由については、戦争経験者が少なくなってきていることから、自分の「役目」だと考えるようになったとしている。

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