AIが見つけた酵素に生物学者が「自分の研究では」と疑問

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AIが見つけたとされる「ウイルスの酵素」

AIが見つけたとされる「ウイルスの酵素」AIが見つけたとされる「ウイルスの酵素」 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

今回話題になったのは、「逆転写酵素」と呼ばれるタンパク質の仲間です。

酵素とは、生き物の体の中で化学反応を速めるはたらきをもつタンパク質のことです。

中でも逆転写酵素は、RNAという1本鎖の分子を写し取って、生命の設計図を担う2本鎖のDNAに作り変える役割をもちます。

研究の現場や診断検査でも使われており、一部の新型コロナウイルスの検査もこの酵素の力を借りています。

Anthropicによると、Claudeはこの逆転写酵素の中から、細菌に感染するウイルス「バクテリオファージ」が持つ珍しいグループを見つけ出しました。

同社はこれを「アレイ関連逆転写酵素(ART)」と名付けています。

ここで声を上げたのが、デンマークのコペンハーゲン大学で計算生物学を学ぶ博士課程の学生、マリオ・ロドリゲス・メストレ氏です。

メストレ氏によると、彼のチームは2022年からこの酵素を「ジャンボトロン」と呼んで研究してきました。

さらに科学誌の報道によれば、メストレ氏は自分の博士論文や論文の下書きをClaudeに見せていたといいます。

これに対してAnthropicは、モデルを利用者とのやり取りで訓練したことも、同社の生物学チームがそのやり取りを閲覧できたことも否定しています。

メストレ氏の疑問と同社の否定がぶつかり、話はここから少し込み入ってきます。

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